ふじ太郎の物語

僕は今でこそ、平穏な生活が送れていますが、ワンルームマンション投資をしたことで大変な目に遭ってきました。
僕の今に至る経緯をここでは公開します。

そんなの興味ないから早く売却のアドバイスほしいという方は読み飛ばしてLINEまで連絡ください。
現状を鑑みて最適なアドバイスはできると思います!

この物語の概要を伝えますと

  1. 友人の裏切り
  2. 営業マンの口車はうますぎて回避は困難
  3. プラス収支という旨い話はない
  4. 保有しているだけで赤字になる

結論!できるだけ早くワンルームマンションを手放しましょうということです。
保有期間が長くなればなるほど恐ろしい未来が待っています。

ふじ太郎物語

2055万円

この数字を見てどう思いますか?





僕がワンルームマンション投資をきっかけに失ったお金の総額です。

約2千万円をドブに捨てたのです。

友人とは名ばかりなのだの巻


僕がワンルームマンション投資を行ったきっかけは大学時代の友人A(和田と仮に名付けます)からの紹介でした。
学生時代は一人暮らしをしていたこともあって同じ境遇の同級生とは夜な夜な飲んだり、格闘ゲームや桃太郎電鉄をしたものです。

そんな気心知れた友人からの紹介でしたので気は緩んでいたと思います。
僕は都内で働いていたのですが、和田はどこで働いていたのでしょうか?

今思うと僕にワンルームマンションを紹介するためだけに都内に潜んでいたように思います(後ほど事実が判明します!)。

和田から久々に一緒に飲もうと連絡があったのが2015年のことでした。
1年に一回はかつての仲間で年始に飲んではいたのですが、和田から誘われることはこのときが初めてでした。そもそも和田は仲間の集まりにも、たまにしか来ないレアキャラです。
ちょうど春休み期間で子どもは妻と一緒に妻の実家に遊びに行っていたと思います。

今思うと年始の飲み会のときに春休みは子どもが妻の実家にいくようなことを話していたから誘ってきたのかもしれません。

どちらにしても僕は和田のカモにされたのですが。

和田に指定されたお店にいくと普段僕がいかないようなきらびやかなお店でした。
まだあるのかは分かりませんが、恵比寿駅近くで水族館のような水槽が設置されているお店でした。

個室に通されると和田以外にも若い女性(佐々木希系)と物腰柔らかな爽やかイケメン(横浜流星系)が座っていました。二人ともスーツに糊がついているようなパリッとした出で立ちで仕事ができそうな雰囲気です。

和田からは二人と聞いていたので??となりましたが、次の日は仕事が休みということもあってか気に止めることもなく飲み始めたのです。

今思うと仕事のし過ぎで疲れていました。脳がうまく働いていなかったように思います。

記憶の断片をたどると、
・彼らは投資用専門の不動産会社の人
・和田は流星系イケメンに投資を教えてもらっている
・イケメンとよく遊んでいる
・若い女性はイケメンの部下で頷く専門

となります。

結果として、彼らとのライングループが作成されており、次の予定が設定されていました。

和田とイケメンの仕組んだ罠にまんまと僕はハマったのです。

話はどんどん飛躍するの巻


家族もいないこともあって時間に余裕があったことが理由なのですが(決して佐々木希系の若い女性に会いたかったとかではありません)、1日空けた日曜日に会うことになりました。

ホテルのカフェを指定されたので行ってみると彼ら(佐◯木希系と横◯流星系)と和田が待っていました。
佐々◯希系は土曜日に出張で広島に行っていたようでお土産のもみじまんじゅうをもらいました。

席につくとノートとPCを広げて流星が流暢に語り始めました。1時間は語っていたと思います。途中、流星の時計は高そうだなと思いましたが、よそ見をしていると目線を合わせてくるので逃れることはできませんでした。

要約すると、
・ハイパーインフレに備えないといけない
・日本は借金大国だからいずれ年金制度は崩壊する
・日本円ではなく、ドルや現物資産に変えておく
・和田は投資の勉強をして成功している

とのことでした。

確かに和田の身なりは数年前に比べるとよくなっている感じはします。よくよく見るとカバンはプラダでした。

今思うと投資で成功してブランド品を買ったわけではなく、僕のようなカモを見つけては流星系イケメンに紹介し、紹介料をもらって買っているにすぎなかったのですが、このときは気づいていなかったです。◯々木希系の部下が胸元が少し空いていましたので、若い女性が、けしからんと思っていたのがよくなかったかもしれません。

その後、用事があると言って佐々木◯系は会社に戻り、流星と和田の3人で飲みに行くことになりました。
男3人ということもあり、子供の将来のことやゆとりある老後など熱い話で盛り上がりました。流星には子供が二人おり、僕と通ずるところがあり共感があったのかもしれません。高い水準の教育を与えたいと語っており、インターナショナルスクールにも通わせているとの話でした。

僕も男としてグツグツと煮えたぎってきました!

酔った勢いではありますが、投資を教えてくれと流星にお願いしていたのです。

今思うと、大きな話ばかりしており、子供がいることも嘘だったかもしれません。僕の境遇に合わせる手法だったのでしょう。

レベルを上げると下げられないの巻


トントン拍子に3週間ほどで、流星の会社からワンルームマンションを一部屋購入しました。

銀行との面談の後と、購入後に食事会がありました。寿司と焼き肉です。

寿司は鮨と書いてカウンター。
焼き肉は焼き手が焼くスタイル。

正直、デリシャスです!

もちろん和田は同席しており、この食事がさも当たり前のような表情をしています。僕もこんな生活を日常にしたいと強く思いました。

そしてここで引き返せばよかったのですが、焼き肉の後にイケメン流星から西麻布のラウンジで飲み直そうと誘われました。確かに肉を食べることがメインだったためか、そこまでお酒は飲んでいませんでした。

和田も行こうと乗り気だったため、それならば仕方ないかと乗り気ではありませんでしたが行くことにしました。
西麻布で飲むのは生まれて初めてです。和田は慣れた感じで、あそのこバル◯ゾンは海◯蔵事件があったビルだとか言っていました。

ラウンジの内容はここでは割愛させていただきますが、結論。

新たな物件を購入することを流星と約束していました。

場の雰囲気と流星の言葉巧みな話術でやられました。

そしてお決まりの鮨としゃぶしゃぶ(焼き肉の方がよかったが・・・)を堪能しサブリースの物件が2件手元に残りました。

一度、味を覚えてしまうと人間なかなかと抜け出せるものではありません。
ランチでもいつもは500円以内に抑えていたのですが800円、1000円、1200円とどんどん高額になっていきました。
当たり前ですが、お小遣いは少なくなっていきます。そもそも購入したワンルームマンションは毎月数千円のマイナスなのです。

確定申告で税金が返ってくるとは言われましたが、待つまでもなくお金は減っていきました。

■ふじ太郎が手に入れた負動産
①板橋区のワンルームマンション(サブリース)
②葛飾区のワンルームマンション(サブリース)

買ったらキャッシュバックをもらえたの巻


お金がなくなり困っていたところ、流星から連絡がありました。

何やらキャンペーン(1ヶ月間限定)を行っており、購入したら100万円分のJTB旅行券のプレゼントがあるとのこと!
さ!さらに、友人を紹介して成約になっても100万円分のJTB旅行券のプレゼントをもらえるとのこと!

キャンペーン中に自身の購入や紹介した友人が成約するとキャンペーンは1年間適用され、その間に自身の購入や友人が成約するとまた1年間伸びるようです(家電量販店のポイント制度のようですね)。

ここで僕はピンっ!!と来ました。

和田はこの100万円分のプレゼントのために僕を流星たちに紹介したのだと。
僕は2物件購入しているので手元には200万円分のJTB旅行券があるはずです。

やつはズル賢い人間でしたので金券ショップで換金(調べたところ93%で可能=186万円を手にしている!!驚)しているはずです!

だから羽振りが良いわけです。

後々流星に確認したところ、和田は自分はワンルームマンションを購入しておらず、紹介だけしていたそうです。住んでいるところも都内ではなく群馬県ということでした。やはり久々の友人はこちらをカモにしか見ていないのですね。よく巷で久々の友人からの連絡は、ネットワークビジネスや宗教の勧誘だと言われていますが、ワンルームマンションも含まれることがわかりました。

和田は5人紹介をし、1200万円分のJTB旅行券を手にしていたということです。その後、さらなる高額のキャッシュバックを目的に流星のライバル会社へ鞍替えしていたことが発覚!流星の業者には出禁となったということです。

和田のからくりはさておき、生活水準が上がってしまった僕にはお金が足りません。

背に腹は変えられないため、100万円のJTB旅行券目当てに追加購入をしてしまったのです。
安易に93万円あれば1年間は楽しめると思ったのです。

■ふじ太郎が手に入れた負動産
③練馬区のワンルームマンション(サブリース)

魅惑のプラス収支物件を購入するの巻


僕がこれ以上買うことができなくなったのか、それとも友人を紹介しないからなのかは分かりませんが、流星から連絡は来なくなりました。メリットがなければ人間関係なんてそんなものですよね。

ご飯に行くこともその後一切ありませんでした。

お金の切れ目は縁の切れ目とは名言ですね。

保有している3件の物件の月々の収支はマイナス1.5万円ほどのためキャッシュバックがあったとしても生活水準が上がった僕の生活スタイルでは厳しいものがあります。

そんなときです!
少しのお金の補填のために行っていたポイントサイト(ポイ活)からFPとの面談をする機会がありました。
面談すると6000ポイント(6000円分)をゲットできるとのことだったので勉学のためにもなると思い話を聞いたのです。

話の中でワンルームマンション投資をしていることを伝えたところ、FPから、だったらおすすめの業者があると言われました。しかもその業者は月々の収支は必ずプラス(黒字)になるとのことです!

気になったので話を聞いてみることにしました。

話を聞くと
・特別な仕入れルートがあって割安
・サブリースにもかかわらずプラス収支
・固定資産税や不動産取得税もその会社負担
・5年後の買取保証付き

めちゃくちゃ好条件!!しかも収支は毎月プラス1万円です。
社長は勢いよく話す人で、勢いがある会社ということで様々なメディアに出演していることも信用できました。
多くのスポーツ選手や大会のスポンサーもしているようで若いのにすごい人もいるんだなと!そこの物件が買えるのであれば今後はもっと条件良い物件が出てきそうな予感がしました。

■ふじ太郎が手に入れた負動産
④大田区のワンルームマンション(逆サブリース)
⑤大田区のワンルームマンション(逆サブリース)

 

さらなる魅力の一棟マンション案件の巻


魅惑のプラス収支物件を提案してくれた会社から特別なお客様にだけのシークレット案件があると言われたのです。
やはり僕の直感は正しかったんだと思いましたね。

話を聞くと
・特別な仕入れルートがあって割安
・サブリースにもかかわらずプラス収支(毎月手取り20万円)
・固定資産税や不動産取得税、修繕費用もその会社負担
・5年後の買取保証付き

ワンルームマンション以上のキャッシュフローです!

毎月20万円入ってくれば生活レベルが上った今を維持できます。もっと上げてもお釣りが来るレベルです。
しかもサブリースでも保有している限り手取りキャッシュフローは固定とのことなので一生毎月20万は確定です!!

やはり日頃の行いが良いと良い案件が舞い込んでくるものですね。

20万ということは土日を除けば毎日1万円使えるということです。もう無敵になった気分です。嫁も上司も後輩も怖くありません。
いざとなったら会社をやめたとしても生活レベルを落とせばなんとかなります。

僕の人生はバラ色の日々となったのです。

■ふじ太郎が手に入れた負動産
⑥群馬県の一棟マンション(逆サブリース)

現実はシンデレラの巻


一棟マンションのおかげで毎月プラスの日々は楽しい夢のような世界でした。

流星の会社からの3物件でマイナス1.5万円
勢い社長の3物件(一棟も含む)でプラス22万円
トータル20.5万円が毎月僕の懐に入っていました。

成功した投資家と錯覚した僕は、毎月のプラスの家賃収入を株式投資などに再投資しました。
勢い社長から投資案件?のようなものも紹介されて、仮想通貨や事業投資などにも出資しました。
今までコツコツ貯めてきた定期預金や財形貯蓄も切り崩して出資していました(トータルで1200万円ほど)。

最初は毎月の赤字補てんのための投資でしたが、お金が増えてくる?(実際には見せかけなのですが)と自分はカリスマ投資家だと思い込んでしまいます。
定期預金や財形貯蓄なんて利回りが低いものにお金を預けるのであれば利回りの高い投資先にお金を入れたほうが良いに決まっている。

世の中の人はアホばかりだなと本気で思っていました。

アホは僕だったんですけどね(涙)。

どの投資案件も毎月の配当のようなものも支払われて一棟を購入してから半年後には毎月70万円近くが毎月手元に入っていたように思います。

このとき僕は自分のことを天才かつ超人だと思って、子どもに「パパは無敵艦隊を率いているんだ!パパの艦隊が勝手にお金を運んでくれるんだよ!」と言っていました。

そんな僕の無敵艦隊(実際は無能艦隊でしたが)の進行は、1年ほどで崩れました。
勢いある会社からの家賃の支払いがどんどん伸びていったのが始まりでした。

ひらひら舞い落ちる人生の巻


勢い社長から送金トラブルで家賃の入金が遅れると連絡があり、その半月後に入金があったため本当にトラブルだったのだなと思ったのも束の間。

翌月も遅延が発生!勢い社長に連絡するも捕まらず、、、しかし、インスタグラム上では勢いある投稿をしていました。

海外旅行や豪華食事(女性が接待する店も含む)の投稿が連発していたのです。

これは、、、やられたとその時に気づきました。

確かに怪しいとは頭の片隅では思っていましたが、お金への「慣れ」と「麻痺」によって脳が判断できない状態になってしまっていたのです。

この「慣れ」と「麻痺」は誰にでも起こる行動で、判断スピードが遅れてしまい、「後悔先に立たず」ということわざの通りになってしまいます。

勢い社長の投稿を冷静に見ることができたことで我に戻り、保有している一棟マンションの査定をインターネットで調べた業者に問い合わせをしました。

すると・・・約8000万で購入したマンションが・・・3000万と言われました。

中には1000万だ、サブリース契約でむしろマイナス評価だから特別に無料で引き取ってもいいぞと上からの業者も現れました。

要約するとサブリース契約を外さないことにはまともな金額では値段が使いないことがわかったのです。

弁護士もグルなんかいの巻


まずはサブリース契約の解除をしないことにはと思い、早速インターネットでサブリース解約方法を検索し、弁護士に相談をしてみました。

先に伝えておきますが、インターネットで検索でサブリース解約の弁護士を検索すると大変な目に遭いますので絶対にやめましょう。

簡潔に言うと着手金だけ取られてその後動きはありませんでした。

僕のような困っている人をカモにする仕事をしていたのです。全くもって正義の味方ではありませんでした。
ドラマの世界ではかっこいいことしていますが、現実は弱者から法律を振りかざしてお金を搾取するだけの存在だったのです。

嫁の家族に泣きついたの巻

自分の力を過信はご法度の巻

(※画像はイメージです)

親にカードローンを立て替えてもらったの巻

人のため生きている人が勝つの巻


随時物語は記載していきます。